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​帯空
初めて目にしたあの空は
今でも変わらず繋がってて

物心もついてない生まれたての僕は
今さら思い返せる話でも無くて
ただただ不安も焦りも無くて
無償の愛に育まれ
立ち上がれる事を知った

 
空と地面に挟まれただけのこの世界に
無意識に帯空を描いたんだ
 
土に立って雲が泳ぎ
空を見上げ星を掴もうと

空想じゃない現実は初めて
僕らに降り注ぎ

閉じ込められたこの世界で
排気ガスを吸い込み

思いっきり生きてくしかないんだ
 
点を結んで線になる事に気付いた僕たちは
互いの居場所を確かめ合って
息苦しかった僕らの世界を
ぶち破るように叩き始めて

何色でも良い
後付けの世界は変わって行く

 
土に立って雲が泳ぎ
空を見上げ星を掴もうと

諦めと言う名の雨は降り注ぎ
妥協と言う傘をさして

歩き疲れた僕たちは
あの時描いた帯空を思い出した

 
土に立って雲が泳ぎ
空を見上げ星を掴もうと

空想じゃない現実は初めて
僕らに降り注ぎ

閉じ込められたこの世界で
排気ガスを吸い込み

思いっきり生きてくしかないんだ
 
ただあなたの温もりが欲しくて
手を繋いでいて欲しくて
もう描けない帯空を、、、

 
僕らは知らない事だらけ

知らなくて良い事だらけ
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